ちょっと珍しいお魚を、普通に食べて味等をレポートする「お魚レポート」のコーナーです。
今回はあいなめです。
知ってる人は知っているという微妙な知名度のお魚です。
今回も自前の画像を使用しておりますので画像の転載はご遠慮くださいね。
あいなめ 基本情報
名前を漢字で書くと、鮎並、鮎魚女、愛魚女、と書く様です。
名前の由来は、鮎のように縄張りをもつ魚なので、鮎並(あゆなみ)からあいなめに変わったといわれている様です。
ここからは3行で。
- 日本全国の浅い岩礁に住む
- 旬は晩春から夏
- メチャクチャ美味しい
釣りの対象魚としても人気がありますよね。
あいなめ 下処理
本日は煮魚にして食べるので、三枚おろし等はしません。
まずはヒレを落としていきます。
包丁でやっても良いのですが、ハサミの方がやりやすいと私は思います。
胸ビレは残しておくと落し蓋のアルミホイルを持ち上げて最後の抵抗をしてきたりするので切り落とした方が無難です。
ちょっと大きい個体なので尾ビレも切っておきます。
次にウロコを剥ぎます。
ウロコは小さくて硬いです。
正直剥ぎやすいウロコではないです。頑張って剥ぎましょう。
ウロコを剥いだら肛門から包丁を入れてお腹を割ります。
内臓を取り出します。
産卵期の後なので卵も白子も無い様です。
産卵後は脂ものってませんね・・・。
肝は一応キープして一緒に煮て食べる事にします。
できるだけ捨てずに食べたいタイプです。
血合いはクッキリと解り易いタイプです。
包丁で切れ込みを入れたら流水で頑張って洗い流します。
古い歯ブラシ等が有るととても便利です。
エラも簡単に取れるので取ってしまいます。
エラを取るとついでに頭の付け根の内臓の残りや血合いの残りが一緒に取れるので、綺麗サッパリ仕上がります。
飾り包丁を入れたら準備完了です。
あいなめ 煮つける
煮汁の分量はいつも適当なのですが、魚体によってある程度調整しなければなりません。
カレイの様に平べったい魚が一番煮汁が少なくても、短時間で火が通って想定外の煮汁の煮詰まり事故に至らないので楽なタイプなんですよね。
あいなめはちょっと太めのタイプなので、火が通るまでに少し時間がかかります。
目安の分量は
- 水 250cc
- 酒 100cc 強
- 味醂 70㏄
- 醤油 70㏄
- 砂糖 小さじ2
って感じです。
フライパンでも何でも、魚に合ったサイズの鍋を用意して調味料を全部入れます。
沸騰させます。
あいなめ投入。
アルミホイルで落し蓋をして
さらに蓋をすると煮汁の蒸発を遅らせる事が出来ます。
過度な煮詰まり対策なので、あいなめくらいならやらなくても大丈夫かもしれません。
大きい魚を煮る時は有効な方法だと私は思っています。
7~8分位煮たら出来上がりです。
下の丸いのは肝です。
あいなめ 食す
なかなか美味しそうに出来上がりました。
お味の方はどうでしょう・・・
美味しい!
画像を見て気付かれた方もいらっしゃるかも知れませんが、産卵後の時期だからか、ほぼノンオイル。
あまりにも脂がのっていないので期待していなかったのですが、サッパリ系煮魚として十分美味しく頂けます。
食感も良く全くパサつきませんし、旨味も感じられてとても美味しいです。
お勧め度 ★★★★☆
皆様も機会が有れば是非食べてみてくださいね。
自信を持ってお勧めできるお魚です。
ちなみに肝はかなり魚離れした牛レバーに近い力強い味でした。
個体差が有るかもしれませんが。
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