素人目線で写真撮影等の説明をしてきましたこのコーナー、写真を売る、ストックフォトに突入して2回目となります。
ストックフォト各社の特徴等の話に移る前に、今回は審査についてです。
ストックフォトを始めたばかりの時期は、売れる写真を撮るというよりも、審査に通る写真を撮るというのが目標になってきます。
審査基準というか厳しさに関してはそれぞれの会社で変わってくるのですが、全てに共通する部分を説明したいと思います。
審査は大きく分けると2種類に分けられます
全てのストックフォトサイトには審査が存在します。
我々素人カメラマンがガンガン送り付けてくる写真は売って問題無い物なのか?
問題のある写真を売ってしまっては、ストックフォトサイト自体の信用問題になってしまいますからね。
で、題名の通りなのですが、審査の内容は大きく分けると2つあります。
1つ目は技術面の問題。
2つ目は権利面の問題です。
本当に詳しくお知りになりたい方は、各社のサイトで審査についての項目を熟読してください。
全て読むべきなのですが、ここでは素人の私が解りやすくザックリと説明したいと思います。
私のはあくまでも素人目線での解説なのでお忘れなく。
技術面の審査
技術的な部分の審査で気を付けるポイントは、ピントとブレとノイズとライティングです。
平たく言うと、適切な場所にピントがキマっていて、手ブレ被写体ブレが無く、光と影に大きな問題が無く、ノイズが目立たなければOKという感じです。
このピント、ブレ、ノイズ、ライティングがどの程度まで許されるかというのは各社基準が違うと私は思います。
基準を変えるのか、審査をしている従業員さん個人の感覚もあるのか、同じサイトでも厳しさが変わる事があると思います。
ただ細かい事を言い始めるとキリがないので、どうすれば審査で落とされずに済むのかをザックリと説明したいと思います。
- ピント対策
まずはピンボケ対策です。
玄人カメラマンさんでしたら様々なピンボケ対策を説明するところなのでしょうが、素人目線でズバリ言いますと・・・
ズバリ、オートフォーカスのポイントを固定する事です。
伝わりますでしょうか。
ファインダーを覗いたときにピピッとか音がなりながらピントの点を表す小さな四角マークが有りますよね。(私はニコンしか使った事が無いのでメーカーごとの違いがあるならごめんなさい)
そのオートフォーカスのポイントをカメラが判断するモードになっていると、痛いピンボケにつながります。
ストックフォトの審査は厳密なので、例えば斜めを向いた人物を撮影した時に、目ではなく肩にピントが合っていたらまず落とされてしまいます。
ですから、ピントの焦点を固定するモードで撮影すると、失敗は格段に減ると思います。
- ブレ対策
- ノイズ対策
- ライティング
残りの3つの問題は、それぞれ個別ではないのでまとめて考えます。
私のブログでも解説しましたが、ブレない様にするにはシャッタースピードを上げたい。
シャッタースピードを上げる為には明るくして撮るか、ISO感度を上げる。
ISO感度を上げるとノイズが増える。
という、それぞれが絡み合った問題です。
この3つは被写体や状況によって全然変わってきてしまうので簡単な対策はありませんが・・・
屋外での撮影なら、天気の良い日に影に気を付けて撮影する。
三脚を使ってみる。
室内であれば、窓から入る光を利用する。
こちらも三脚を使う。
というところではないでしょうか。
審査に通すという目的でも、写真を撮る度に色々考えて撮る様になるので、撮影が楽しくなると思います。
権利関係の審査
次に権利面の問題なのですが、例えば↑のカメラの写真、私が撮ったものですが、これも完全にアウトです。
Nikonの文字が見えてるなんて言語道断です。
- 企業名やロゴについて
この問題は、ストックフォトを始めたばかりのころに大きな壁になったりします。
ちょっと各社の基準に違いがある様に感じるのですが、私は登録している中でこの問題に1番厳格なiStock に合わせて仕上げているので、それを基準に説明します。
先ほども説明した、大きく書かれた企業名は解りやすい例なのですが、解り難いところとしては、例えば人物を撮影した時に拡大するとチャックにYKKとか書いてあるのが見えたらNGです。
小さくても企業名ですからね。
他に自動車が写りこんでいたら、トヨタやホンダのマーク以外にも、タイヤにタイヤのメーカー名が見えたりしてもNGですし、車種が特定できる特徴がわかる時点でNGの場合もあります。
後はスニーカーのマークなんかも忘れがちな企業ロゴだったりしますね。
対策としてはもう、Photoshopしかないのではないでしょうか・・・。
又は撮影時に上手く隠すしかないのですが、これは限界があると思います。
レタッチソフトで消したり隠したりするのを前提にするしかないと思われます。
- モデルリリース
このモデルリリースもストックフォトを始めたばかりの頃は悩まされる問題です。
これは何かと言いますと、個人を特定できる人物が写真に写っている場合、その肖像権を持つ被写体である人に、ストックフォトでの販売を許可する書類を書いてもらう必要がありまして、その書類をモデルリリースと言います。
つまり街を歩いていて、可愛い女の子を見つけて勝手に撮影しても、それは審査には通りません。
本人の許可が無いと販売出来ないのです。
これはメインの被写体としてではなくても、隅っこに移りこんだ人がいて、個人が特定できる場合もモデルリリースが必要になります。
極端な例ですと、例えばクリスマスツリーの飾りを撮影して、拡大してチェックしたら撮影している自分が写っていて、自分のモデルリリースを要求されて書いた事もあります。
ストックフォトで販売する写真には、無許可の人物が写っているのはタブーなのです。
ボケた背景の部分に個人が特定できない人がいるのはOKなんですけどね。
あくまでも個人が特定できる人物という事になります。
- プロパティーリリース
これもややこしい問題で、モデルリリースが人物なら、プロパティーリリースは建物や施設、芸術作品やペットの許可証になります。
その所有者に書いてもらう必要があります。
解りやすい例ですと、ディズニーランドに行ってミッキーマウスの写真を勝手に撮りまくって売ったら、ディズニーに訴えられてしまいますよね。
そういう感じの問題です。
じゃあ道を歩いている人物を撮影したとして、写っている建物全ての所有者にプロパティーリリースを書いてもらうのか?と思ってしまいますよね。
これは公道から撮影した場合等で変わってくるのです。
私は臆病で裁判沙汰は御免なので気を付けていますが、販売されている写真を見ると、レジャー施設等を特定できる作品も多い気がします。
許可を得ているとは思えないものも多々ありますし、よく理解していないと危ない問題な気がします。
あまり訴えられたなんて話も聞きませんけどね。
まとめ
決まり事が多すぎて、確実に全部理解してから始めるのは大変なので、とりあえずアップロードしてみましょう。笑
審査で落とされても理由が書いてありますから、その都度勉強と思えば良いかもしれません。
細かい事は抜きでザックリ書いたつもりでしたが、それでも結構なボリュームになりますね。
ストックフォトを始めたばかりの頃は審査との戦いになります。
これはこれで大変だったりするのですが、売れるかどうかはまた別の問題だったりするのです。
そう考えると恐ろしいですね、ストックフォトって。
趣味の一環として楽しむのが正解かもしれませんね。
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