ちょっと珍しいお魚を普通に食べて味をレポートする、お魚レポートのコーナーです。
今回はこのしろと言うお魚です。
スーパーマーケットで100gあたり38円で売られていました。
聞いた事はお有りでしょうか?
あまり聞かないけど見たことがある気がする・・・
そうお思いになられた貴方、その感じがおそらく正解だと思います。
寿司ネタで言うところのコハダというお魚がいますよね。
あのコハダが大きくなるとコノシロと呼び名が変わるのです。
それでは詳しく説明していきましょう。
お魚基本情報
- 分類的にはニシン目ニシン科
- コハダとしては有名
- 出世魚でシンコ、コハダ、コノシロと大きさによって名前が変わる。
- 出世するほど値段が下がるという悲しい出世魚
- 日本各地の浅い内湾、汽水域に生息
- 旬は秋から冬
コハダとして関東の寿司屋には欠かせない重要なお魚なのですが、コハダという名前は体調7㎝~10㎝の個体を指します。
大抵の出世魚は大型になるほど脂がのって美味しく、高値になっていく事が多いのですが、コノシロの場合は小骨が太くなってしまうと食べ難くなるので大きくなると安くなってしまいます。
骨の形状はニシンの仲間という事もあってニシンにそっくりです。
とても安かったのですが、料理のし易さや味の方はどうでしょうか。楽しみです。
このしろの下処理
今回は焼き魚にして食べるので、ササっと下処理をしていきます。
見た目はニシンを少し丸くした感じですね。
まずはウロコを取っていきます。
包丁で軽く擦るだけで簡単に取れていく、ニシンの様なウロコです。
ただ水洗いついでに指でサラサラっと取れるほど弱くもない感じです。
ウロコを取ったらお腹を割いて内臓を取り出していきます。
ウロコを取ると体の模様がとてもきれいですね。
コハダ模様ですな。
肛門から頭の手前まで大きく割いて内臓を取り出しましょう。
こういう扱い易いお魚の場合、エラを手で取ってしまうと、頭の手前の撮り難い内臓も綺麗に取れるので、エラも取ってしまうの方法がお勧めです。
血合いに包丁を入れ、流水で血合いを綺麗に洗い流します。
血合いも取りやすいです。
綺麗に洗い流した方が煮るのも焼くのも美味しく頂けますので、手抜きせずに丁寧に洗いましょう。
これで下準備は完了です。
料理
料理というのもどうかと思いますが、両面にしっかり塩を振って魚焼きグリルに投入です。
我が家のグリルですと「姿焼き弱め」のオート機能で焼きました。
太くないので焼き過ぎる可能性を感じるので注意しましょう。
5~6分くらいでしょうか、美味しそうに焼けました。完成です。
食す
優秀なお値段のコノシロですが、味の方は優秀なのでしょうか。
シンプルな塩焼きでお味をレポートです。
お味の方は・・・
普通に美味しいですね。ハイ。
ただ時期もあるのか、脂感はかなり少な目です。
旨味はまずまずではないでしょうか。
そして特筆すべきはやはり小骨。
ニシンにそっくりな骨格なのですが、ニシンより硬いのです。
ニシンならば家の子供も小骨を気にせずムシャムシャ食べるのですが、取らずに食べるには小骨がちょっと硬いです。
取って食べるには小骨が多すぎて・・・
小骨が苦手な方にはお勧めできないかもしれません。
私も高かったら買わないかな・・・
でも安ければ優秀なオカズとして有りなのではないでしょうか。
安く売っていたら皆様も是非お試しください。
お勧め度★★★☆☆
コメント