セロー250のチェーンとスプロケットを交換していきます。
用意した消耗部品等は前編にて紹介しています。
後編では実際の作業の方を解説していきます。
セロー250 チェーン&スプロケ交換 作業
まずはドライブスプロケットのカバーを外します。
赤い丸印の3カ所のボルトを外します。
メガネレンチ等では届かないので
ディープソケット等を使用します。
カバーが外れると中身はこんな感じです。
普段ウエットタイプのチェーンオイルを使っているのでメチャクチャ汚れています。
チェーンとスプロケットの寿命だけを考えるとウエットタイプのチェーンオイルはお勧めです。
このままではナットが外せないのでペンチやマイナスドライバーを使ってワッシャーロックを外します。
ロックしていた部分が開いて折れました。
1回で交換する物なのでこれで大丈夫です。
そして30mmのソケット等を使ってドライブスプロケットのナットを緩めます。
まだ完全には外しません。
30mmのソケットは差込角12.7mmの物しか見つからないので、9.5mmのラチェットハンドルしか持っていない私は画像の通りソケットアダプターを使ってます。
チェーンのカバーを10mmのレンチ等を使って外します。
アスクルシャフトを外すべくナットを緩めます。
左側19mm右側22mmで、片方だけ回すと裏側も回ってしまうので押さえながら回す感じです。
アスクルシャフトを緩めたらジャッキで上げて後輪を外します。
チェーンのピンの部分の出っ張りをヤスリで削ってチェーンカッターで外すのが一般的なのですが、私の購入したAmazonで600円台の物は使えませんでした。
口コミでは「一応使える」とか「工夫次第で使える」と書いてあったので、もしかしたら私の使い方が悪かったのかもしれません。
ついついカッとなってグラインダーでぶった切りました。
グラインダーをお持ちの方は外すだけならこの方が早いですね。
チェーンを外したらドライブスプロケットを完全に外します。
凄いすり減り方ですね。
実は4万5千㎞走ってます。
かなりマメにチェーンのメンテナンスをするタイプなのですが、いくら何でも交換が遅かったかもしれません。
検索するとチェーンの交換時期は走行距離15000㎞~20000㎞というのが一般的な様です。
ちなみに普段のメンテナンスはこちら
ちなみに45000㎞走ったドリブンスプロケットのすり減り具合がこちらになります。
見事に尖ってますね。
ドリブンスプロケットも外します。
なぜか外した後が白いです。
ここまでが分解パートですね。
とりあえずここからは自分との戦い。
洗浄、清掃になります。
ウエットタイプのチェーンオイルを使用し、雨の日も通勤に使っているとこんな感じの汚さレベルになります。
掃除のコツは妥協です。
新しいドリブンスプロケットを取り付けます。
ナットは対角線の様に閉めていきます。
締め付けトルクは33nmです。
サバ彦チョイスのドリブンスプロケットはこちら
ドライブスプロケットをはめて
ワッシャーロックを取り付けてからナットを締めます。
この時点では完全に締めず軽くでOKです。
こちらがサバ彦チョイス
【即納】 ヤマハ純正 ワッシャー ロック 90215-23265 JP店
とりあえずブレーキ等に気を付けながら後輪を軽く取りつけておきます。
そして新しいチェーンをドライブスプロケットにも通して装着していきます。
ドライブスプロケットの後にチェーンを付けさえすれば良いので、後輪が邪魔と思う方は先にチェーンを付けてから後輪を取り付けても大丈夫です。
チェーンはセロー250にそのまま付けられるジャストサイズ128コマを選びました。
チェーンの圧入にもチェーンカッターが有ると便利なのですが、私の買った超安物が使えなかったので
これで代用しました。
これで圧入するにはかなりコツがありますね。
説明が難しいのですが、小さなナットをチェーンのピンの真ん中に当ててコイツで挟んでいく感じで使いました。
そのままではピンを押してしまうのでプレートが圧入されません。
結構時間がかかってしまいました。
クリップジョイントは付いてくるので安心です。
ラードの様なグリスをたっぷり塗ってOリングも忘れずにチェーンの最後の1コマを圧入する感じです。
ピンがこれくらい飛び出してくると溝が見えてきます。
そこにクリップを取り付けるのですが、クリップは少し反っており、両端がチェーンに当たり、腹辺りが浮く方向で取り付けます。
進行方向に大しても向きが決まっていて、丸い方が前を向く様に取り付けます。
そしてトルクレンチでドライブスプロケットを110nmでキッチリ締めます。
誰かにバイクに跨ってもらい、ブレーキをかけてもらうと締め付け易いと思います。
最後にワッシャーロックを折り曲げてロックをかけます。
後は各所カバー等を取り付ければ全て完了です。
まとめ
チェーンとスプロケットの交換は自分で作業すればかなり安く済みます。
問題点はドライブスプロケットを緩める時、締める時、1人だとちょっと苦戦するかもしれません。
誰かにブレーキをかけておいてもらうと楽なので素直にお願いした方が良いと思います。
そして自分でメンテナンスした個所は特に疑いの目で点検しましょう!
12000㎞走行後の後日談書きました。よろしければ見てくださいね。
コメント
交換して走行した感想もお願いします!
コメントありがとうございます。
チェーン&スプロケ交換後、通勤1往復約45㎞程走行してみました。
最早新車の乗り心地!
加速、減速時のみならず、巡行中も滑らかな走りで、ついニヤニヤしてしまいました。
やはりチェーンとスパークプラグは影響が大きいですね。
もしかしたらもう1記事書いちゃうかもしれません。
2代目セロー(1代目は10万キロ通勤、何十万キロまででも乗るつもりでしたが、
壊れた箇所を修理するよりも買い替えが早いと店に言われ2代目に)
が、ほとんど通勤用で3万キロを走りタイヤ、スプロケ、チェーン交換を
自分でやることにした時、この記事が大変参考になりました。
また各部品のリンク先も助かりました。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます!
セロー2台乗り継いでるってとんでもない大先輩ですね。
そんな大物セロリストのお役に立てたのであれば大変うれしいです!
やはり10万キロ位で故障が出てくる可能性が高まるんですね。
寂しいけど私も覚悟をしておかないといけないのかもしれませんね。
今後とも機会があればまたよろしくお願いいたします。