ちょっと珍しいお魚を普通に食べて味をレポートする、お魚レポートのコーナーです。
今回は真鱈の卵です。
真鱈の卵ってタラコじゃないの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、タラコは主にスケトウダラの卵を加工したものです。
本来は真鱈の卵もタラコに含まれるようなのですが、一般的にはタラコ=スケトウダラの卵で間違いないと思います。
今回は真鱈の卵を煮付けて頂きます。
真鱈の卵ってどんなの?
まずは真鱈の卵がどんな物か見ていきましょう。
今回購入した物は全長25㎝、重量700g。
真鱈の卵としては大きい方ではないのでしょうが、タラコ等と比べるとメガトン級の大きさです。
全体が黒い膜に覆われており、黒光りしています。
大きなナマコの一種かな?と思ってしまいます。
見た目はお世辞にも美しいとは言えませんね。
体とつながっていた、黒い膜が破れた所を見て、やっと魚卵である事が確認できます。
ミッシリ卵が詰まっています。
真鱈の卵 調理
- 水200㏄
- 酒100㏄
- みりん60㏄
- 醤油50㏄
- 砂糖小さじ1杯
を大き目のフライパンか鍋に入れ沸騰させます。
分量は目安程度であまり気にしなくて良いと思うのですが、最終的に真鱈の卵が煮汁を吸い込みまくるので薄めの味付けが良いと思います。
煮立ったら真鱈の卵を投入します。
こんな太い魚卵に火が通るのか?
お料理を良くする方は恐れ戦くのではないでしょうか。
このままで中まで火を通すのは諦めておりますのでご安心ください。
とりあえず落し蓋をします。
煮汁の蒸発を遅らせる為に蓋もします。
こうすると煮汁が減り難くなります。
長時間火にかける時は有効です。
6~7分したら一旦裏返します。
裏返した後もまた6~7分落し蓋と普通の蓋をして煮ていきます。
まわりに火が通ってしっかりしてきたら一旦取り出します。
そして1㎝位の厚さにスライスしていきます。
中まで火が通っていないのが良く解りますね。
スライスした状態で再びフライパンに戻します。
そしてまた落し蓋をして煮ていきます。
もう卵がむき出しの状態ですので、どんどん煮汁を吸い込んでいってしまいます。
煮汁が減ると焦げ付きやすくなりますから注意してください。
ここで煮汁を吸い込むので、煮汁の味を薄めにしておかないとしょっぱいオカズになってしまいますので注意が必要です。
中まで火が通ったら完成です。
パッと見で何の料理なのか解らない感じが良いですね。
食す
お味の方はどうでしょうか。
ハッキリ言いますと、「魚の卵の煮付け」と聞いて想像した通りの味だと思います。
良くも悪くも期待を裏切りませんね。
味はとにかく煮汁に依存しますので、味付けが重要になると思います。
そして何しろ凄いのが食べ応えです。
お腹にガッツリ来るオカズです。
育ち盛りのお子様の居る家庭には良いのではないでしょうか。
味付け次第で子供も喜ぶアレンジも多彩に出来ると思います。
安くて美味しくてお腹にたまる、真鱈の卵。
是非お試しください。
コメント