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ヘルシーなのにギトギト 鰯の蒲焼

男の料理

世の中に安くて良いものが存在するとすれば、それは魚だけである

これは今日私サバ彦が勝手に作った名言風の戯言なのですが、結構的を得てる気がしません?

「安くてもまずまず使える」とか「安いのに結構美味しい」は有ると思うのですがやっぱり市場の評価システムが有る以上、安い物が良いというのはなかなか無いものです。

お肉なんか高い方がまず美味しいですし。

魚に関しては旬を狙えば安いのに信じられないくらい美味しいものが手に入る事があります。

今日の鰯が正にソレで、100グラム単価32円。

なのにこのスーパーボデー

おなかが美しい曲線を描いております。

これは食べるしかないなと思い蒲焼にして食べました。

美味しい作り方とコツを皆様とシェアしていきたいと思います。

鰯の手開き

まずは下準備です。

鰯を手開きしていきます。

やり方は色々とあるのかも知れませんがサバ彦のいつものやり方で。

まずは頭を落とします。この辺から・・・

こんな感じです。

次にお腹を開きます。

横から包丁を入れるのではなく、この骨だらけでカチカチの腹の下の部分をそぎ落とします。

こんな感じです。

このお腹の下の部分は食感がかなり悪いので、お子様がいらっしゃる方等は特にこのやり方がおすすめです。

で、内臓を取り出すのですが・・・

おやおや、なんでしょうね・・・

ジャジャーン!

これは勝利の証内脂というやつですね。

人間で言えば内臓脂肪、つまりこの鰯君たちはメタボって事です。

これが出てくるという事は脂ノリノリ間違いなしです。

この内脂は後で使うので適量とっておきます。

ボス(妻)の「ちょっと!油しきすぎ!」という指摘を受けると辛いので、「余分な油は一切使用していません」と言えるように鰯から出てきた脂を使う作戦です。

余分な油では無く、元々入っていた物ですからね。

そして背骨に沿って血合いを洗い流すのですが、ここにも大量に脂が。

これはもう間違いない品質です。

5尾で188円だったんですけどね。

背骨にそって手で血合いを落としたら、流水で洗い流します。

そしていよいよ手開きなのですが、これを説明するのは難しい気がします。

この頭を落とした部分から背骨と肉の間に指をねじ込んでいって、綺麗に骨を外していく感じです。

きっとチャレンジして何回か失敗してという感じで身に着けるしかないんだと思います。

失敗しても食べられますから頑張ってやってみて下さい。

こんな感じで中骨を引きずり出していきます。

ここまでくれば完成ですね。

お子様が食べるのであれば残った小骨もピンセットでとっておくと食べっぷりが良くなったりします。

蒲焼 調理開始

蒲焼のタレは私の場合醤油とみりんしか使いません。

かっこよく分量を書きたいところですがシンプル過ぎて。

醤油1 みりん2

の割合です。

今回鰯5尾に対して醤油大匙1みりん大匙2という分量で使いました

料理をよくする方なら「醤油少なくない?」と突っ込まれそうですが、かなりの薄味仕様です。

塩分少な目の甘めの蒲焼ですね。

それでは調理開始です。

鉄フライパン推奨です。

まずは煙が出るか、コンロの安全機能でピピッと過熱が止まるまで予熱します。

予熱した鉄フライパンに油をしくのが普通なのですが、ボス(妻)から「油多すぎでしょ!」と怒られるのが面倒なので、先ほど鰯を捌いた時にとっておいた内脂を使います。

こうする事で「余分な油は一切使っていません」という事実が成立する訳ですね。

ボス(妻)はイマイチ納得できないようですが。

熱したフライパンに内脂を投入すると

このように安心安全ヘルシーな鰯脂が溶け出してきます。

普通に油をしく代用として使えます。

脂が溶け出したら残りは取り出して捨てます。

写真見るとちょっと脂多いですけどね。

そして鰯投入。

頑張って裏返します。

脂ノリノリの鰯ですと、加熱するほどに脂が増えていく現象が起きます。

素揚げに近い状態になってきてますね。

こうする事によって残った小骨も食べやすくなって良い感じです。

鰯に火が通ったら一旦鰯は取り出して蒲焼ソースを作るのですが、その前に・・・

この大量に出た脂で鰯の中骨を素揚げにしてしまいます。

塩コショウをかけて食べるとカリカリサクサクの美味しい骨せんべいになります。

骨の過熱が終わったら

火を弱火にして醤油とみりんを混ぜたものを投入します。

この時、弱火にしないと発火するので注意してください。

私サバ彦、先日換気扇の汚れ防止フィルターを全焼させたばかりなのでボス(妻)の視線が怖くて細心の注意を払っております。

ちょっと煮詰める感じで完成です。

余分な油は一切使っていないのにこのギトギトテリテリ感がたまりませんね。

鰯の蒲焼 実食

それでは完成した鰯の蒲焼を食べてみましょう。

・・・・・・

旨すぎる!

サバ彦家では定番のオカズなのですが、本日は特級クラスの脂の乗りなのでとんでもない旨さです。

調味料の分量の時に薄味と言いましたが、脂が多すぎて想定以上に薄味になってしまいました。

見た目はそうは見えませんが。

ただ美味しい素材は薄味で食べるのが1番だと思うので、ちょうど良かった気がします。

皆様の好みに合わせて調味料の量は調節してください。

そしてこの安くてうまい!余分な油は一切使わないのにギトギト!な満足度120%の鰯の蒲焼を是非試してみて下さいね。

中二男子も大満足だと思います。

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