ISO感度とは何か
簡単に言うと光に対する感度の事です。
ISO100 ですとか ISO800 の様に表示されます。
数字が大きい方が光に対する感度が高く、数字が低い方が光に対する感度が低くなります。
ISO感度を上げるメリット
ISO感度は、シャッタースピードに大きく影響します。
同じシーンで、同じ絞りで撮影する場合、ISO感度を上げる事によってシャッタースピードを速くする事が出来ます。
シャッタースピードを上げれば、手ブレ、被写体ブレを防ぐ事が出来ます。
室内等で、フラッシュ等を使わずに撮影する場合、ISO感度を高く設定する事で、明るくブレずに撮影する事が可能になります。
ISO感度を上げるデメリット
ISO感度を上げると、ノイズが出るようになります。
これはカメラによって差があります。
なのでISO感度がいくつまでならノイズも気にならないというのは、カメラによっても違いますし、個人の感覚によっても違います。
ご自分のカメラで色々試して、実際のノイズの出方を把握しておくと良いと思います。
ISO感度とノイズの例
実際にISO感度の設定で画質やシャッタースピードがどうなるのか、例になる画像を張りたいと思います。
モデルは子供のおもちゃのカバです。
カメラはニコンD800、レンズはシグマ35mmf1.4。
全て同じ室内の照明のみで、絞り優先オートf2.0で撮影しました。
シャッタースピードがどう変わるかも書いていきます。
目元を拡大すると
これだけ拡大してもノイズはありません。
絞り優先オートの撮影で、シャッタースピードは1/20になりました。
カメラは固定なので大丈夫ですが、手持ちでは難しいですね。
ノイズもまだまだ気になりませんね。
シャッタースピードは1/40になりました。
まだ手持ちでは難しそうです。
拡大するとノイズも出てきた事がわかりますが、気になるほどではありませんね。
シャッタースピードは1/80になりました。
手持ちでも頑張れる範囲内になってきましたね。
拡大するとノイズも目立つようになってきましたね。
シャッタースピードは1/160。
止まっている被写体であれば手持ちで十分撮影可能になりました。
拡大するとかなりノイジーです。
使い道によっては厳しいノイズではないでしょうか。
トリミング(切り取りですね)しないで自分の鑑賞用なら別に大丈夫そうですね。
シャッタースピードは1/320。
かなり速いですね。
拡大すると厳しいですね。
ザラザラした質感になりました。
トリミング無しなら・・・。
シャッタースピードは1/640。
ちょっとくらいカバが動いても手持ちで撮影可能ですね。
拡大はもう酷いもんですね。
トリミング無しなら・・・意外にイケる・・・
シャッタースピードは1/1250。
まとめ
- ISO感度を上げるとシャッタースピードを速くできる
- ISO感度を上げるとノイズが強くなる
- ISO感度によるノイズの出方はカメラによって変わる
個人の感覚にもよって感じ方も違いますし、写真の使い道によってもノイズの許容範囲は変わってくると思います。
ノイズが強くなる=トリミング(切り取りですね)に弱くなるとも言えると思います。
レタッチソフトでノイズを消す事も出来ますが、画質はかなり落ちます。
Adobe Lightroom でノイズ低減をするとこんな感じになります。
のっぺりとした印象になりますね。
動かない被写体であれば、ISO感度を低く設定してブレない様に工夫して撮るのも良いと思います。
動く被写体であれば、ブレるリスクを考えると、ISOを高く設定してシャッタースピードを稼ぐ方が良いのではないでしょうか。
写真に正解は無いですが、悩ましいところですね。
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