ちょっと珍しいお魚を普通に食べて味をレポートする「お魚レポート」のコーナーです。
今回は鏡鯛です。
これは普通に珍しいのではないでしょうか。
アジとイワシとマグロ以外は珍しいといういい加減なスタンスで続けて来ましたが、今回は本当に少し珍しい鏡鯛というお魚にチャレンジです。
鏡鯛 基本情報
- 北海道から九州まで広範囲に生息
- 水深40~800mの砂泥底に生息している
- 大きい物は70㎝くらいになる
- 小魚やエビを捕食する
- 他の魚のついでに獲れる程度で漁獲量は少ない
- 旬は秋から冬
鏡鯛 下処理
ちょっと調べると、肝が大きくて旨い魚らしいのですが、私の入手した個体はお腹がぺちゃんこ・・・
お値段はなんと1尾90円。
推測するに「なんだよこの鏡鯛痩せてぺちゃんこじゃねーか、売り物にならねーな」的なのを仕入れたのではないでしょうか。
まあ90円なら美味しくなくても悔しくないですし、初めてのお魚なので買ってきました。
とりあえず下処理をしていきましょう。
なかなかトリッキーな魚体で、何処から手を付ければ良いのか良く解りませんね。
マトウダイの親戚っぽい姿をしてますね。
とりあえずお腹を割ってみます。
肛門から包丁を入れると・・・この辺は硬いのに、綺麗に割れました。
想像通り肝はちっちゃいです。
あまり良質ではない個体として参考程度にしてくださいね。
内臓を取り出したら血合いに包丁を入れて・・・ってとんでもなく奥の方になっちゃいますね。
変わった魚体なので勝手が違いますが基本は一緒です。
包丁を突っ込んで中骨の周りの血合いに包丁を入れたら流水で洗い流します。
皮が縮む飾り包丁を入れたら準備完了です。
鏡鯛 煮付け
今回は煮付けにして頂きます。
- 水200ml
- 酒100ml
- みりん50ml
- 醤油70ml
- 砂糖小さじ1
を適当な鍋やフライパンで沸騰させます。
平べったいお魚なので今回はフライパンをチョイス。
沸騰したら鏡鯛を投入です。
煮汁がまわって火の通りも良くなるのでアルミホイルで落し蓋をしておきます。
ほんの5分程度で火は通ると思います。
煮汁はお好みで煮詰めて頂いて結構ですが、魚は取り出してからの方が良いかもしれません。
こんな感じで完成です。
鏡鯛 食す
結構美味しそうに出来上がりましたので、早速食していきましょう。
お味の方は・・・
なんてこった・・・美味しい!
大外れの個体を引いてしまったとある程度覚悟していたのですが、これは美味しい!
煮付けの大様カレイとかより美味しいかもしれません。
肉質がプルっとしていて全くパサつかず、味は癖が無いが旨味は中々。
90円でこのクオリティーには正直驚きました。
肝パンパンの脂の乗った個体も是非食べてみたくなりました。
お勧め度 ★★★★★
値段が高かったら★4ですが、この値段でしたら余裕の満点です。
皆様も見かけたら是非チャレンジしてみて下さいね。
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