ちょっと珍しいお魚を、普通に食べて味をレポートする、お魚レポートのコーナーです。
今回も全然珍しくない、いなだです。
要するにブリの子供ですね。
子供と言ってもなかなかの迫力。
うちのまな板では足りません。
体長は53㎝といったところですね。
重量は何と1772g。
これは食べ応え満点ですね。
スーパーで680円で購入したので、100g単価だと39円位。
可食部の重量ではありませんが、それにしても激安ですね。
今回はコイツでお刺身と我が家風竜田焼きを作っていきます。
お魚豆知識
- 出世魚であり、ブリの子供にあたる。
- モジャコ→ワカシ(35cm以下)→イナダ(35-60cm)→ワラサ(60-80cm)→ブリ(80cm以上) というのが関東での主な呼び方。
- 地方によって呼び名がかなり違う。
- 日本では、日本海南部と太平洋側全般に生息している。
- 養殖も盛んに行われている。
- 旬は夏から秋にかけて。
下処理
お刺身と焼き物を作るので、まじめに捌きます。
いなだのウロコは細かいタイプです。
剥がしにくいという事も無いので、包丁でどんどん剥がせます。
尾頭付きで煮魚や焼き魚にする場合は、ウロコ剥ぎは雑でも良い(個人の意見です)のですが、真面目に捌く場合は、包丁を入れる場所がウロコの残りやすい所になりがちなので、ちょっと入念にウロコを剥がします。
骨の配置等は最も普通なタイプですので、苦戦する事は無いと思います。
サバとかと一緒ですね。
頭を落として内臓を出して、腹→背→背→腹の順に包丁を入れて捌いていきます。
私もいつも見ている、日本さばけるプロジェクトさんの動画です。
是非参考にしてください。
そして我が家では骨は抜いておきます。
子供も食べやすいようにです。
実は骨抜き作業は家のボス(妻)が率先してやってくれます。
私はめんどくさいのが苦手なので大変ありがたいのですが、ボス(妻)曰く「ストレス解消になる。最高。」との事。
心の病を患っているのではないかと心配になります。
骨を抜いてもらって、生食用の半身だけ皮を剥いで下処理終了です。
貝印(Kai Corporation) 関孫六 本鋼 出刃包丁 150mm 銀寿 AK5202
お刺身
食べやすく切ったら完成です。
盛り付けが汚いですね・・・
想定外に量が多かったので、途中から無理やりお皿に収めていったので。
まぁ言い訳なんですけどね。
肝心のお味の方は・・・。
とっても美味しいです。
いなだと言えば脂が足りなくてサッパリしすぎなイメージだったのですが、けっこう美味しい。
個体差なのでしょうか。
それともいなだにしては大き目だったからでしょうか。
安くて大量に食べられたので美味しく感じたのかもしれませんが、納得できる味でした。
お勧め度★★★★☆
我が家風竜田焼き
竜田揚げと言えば、全ての食材を美味しくしてしまう魔法の調理法なのです。
特に難しい料理ではないのですが、私クラスのガサツ料理人ですと、もっと簡単に出来ないものかと考えてしまうのです。
そしてあみ出したのが今回の適当な竜田焼きであります。
材料
- いなだ
- 油
- 塩
- みりん 大さじ4
- 酒 大さじ1
- 醤油 大さじ3
- にんにく 3片
みりん、酒、しょうゆ、潰したニンニクは予め混ぜておきます。
これを我が家では中二ソースと呼んでおり、中二男子が泣いて喜ぶ味になります。
そして食材(今回はいなだ)は調味液に漬け込みません。
何故かと言いますと、料理をされる方はお分かり頂けると思いますが、醤油やみりんに漬けてしまうと、焼くときに焦げやすくなります。
まぁ本来は揚げるんですけどね。
なので漬け込みません。
片栗粉もまぶしません。
これもトラブルの元になりますし、人生常にダイエットの我が家のボス(妻)曰く、無駄にカロリーが高くなるらしいです。
前置きが長くなってしまいましたが、我が家風は下味は塩だけです。
食べやすい大きさに切ったら、しっかりと塩を振り、10分程度置いておきます。
そしてガンガン予熱した鉄フライパンに多めに油を敷き、下味をつけたいなだを投入します。
皮面から焼いていきます。
左上の謎の物体は、お刺身用の半身の剥いだ皮です。
もったいないし美味しいので食べます。
焼き色が付くまで強気の強火で攻めたら、裏返します。
そして中火で火が通るまで焼いていきます。
火が通ったらいなだは皿に上げて、混ぜておいた中二ソースをからのフライパンに投入します。
弱火で大丈夫だと思います。
弱すぎるといい音がしないので寂しいですが、要はニンニクに火が通れば良いので適当で大丈夫です。
食材から出た脂等も相まって(今回はいなだなのであまり脂は出ませんが)、最高のソースが出来上がります。まるでキャラメリゼ。
これを焼きあがったいなだにかけて完成です。
お味はどうでしょう・・・
最高です。
この中二ソースは大抵の食材でイケるので、大変お勧めです。
お勧め度★★★★★
是非味わっていただきたいです。
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